2020111

内閣総理大臣 菅義偉 殿

 

「日本学術会議新会員候補6名の任命」を要請します。

                

   貴職は、日本学術会議第25期の開始に当たって、日本学術会議が日本学術会議法に則って選出推薦した会員候補者のうち6名の任命を、理由を明示することなく拒否しました。これは日本国憲法第23条「学問の自由は、これを保障する。」を蹂躙する政治権力の乱用であり、到底容認できないものです。よって本会は、貴職に、直ちに法に従って「日本学術会議新会員候補6名の任命」を成されるよう要請します。

 

   本会は、戦前・戦中において、京都大学関係者が非人道的な軍事研究に従事した731部隊の所業を糺し、再び繰り返されることがないよう活動を続けてきました。この精神は、1949年に新発足した日本学術会議が、同じ戦前・戦中において日本の学界がこぞって軍事研究に従事したことを深く反省するとの決議を挙げ、その後も一貫してその初心を忘れることなく活動を続けてきたことと軌を一にするものです。今回の任命拒否はその精神への重大な挑戦であり、断じて黙過できません。

 

よって、再度「日本学術会議新会員候補者6名の任命」を強く要請いたします。

 

(以上)

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満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会緊急記者会見

日時 2020625日 10:30

場所 京都教育文化センター203号室

参加予定者 共同代表: 鰺坂 真(関西大学名誉教授)、広原 盛明 (元京都府立大学学長)

            事務局: 西山勝夫 (滋賀医科大学名誉教授)

                    福島知子(日本科学者会議京都支部731を考える会世話人)

司会   福島

報告   西山「京都大学総長への面会再要請に対する回答」

所感   鰺坂 真、広原 盛明


賛同署名次回〆切日2020年6月13日


新型コロナウイルス感染症流行の危機に対処するために、6月13日の連続企画についてはやむを得ず中止します。


202033

京都大学総長 山極壽一様

 

満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会

        

総長離任に際し、当会との会見を要請します

 

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。貴下が201410月の総長就任以来、6年間にわたり京都大学における自由の学風を継承し、人類の幸福と平和に貢献する教育研究活動を発展させるため、日々努力を重ねてこられたことに深い敬意を表します。

 

私たちは、日本学術会議の「軍事的安全保障研究に関する声明」(20173月)及び京都大学の「軍事研究は行わない」とする軍事研究に関する基本方針(20183月)に賛同する立場から、京都大学関係者が731部隊のような非人道的軍事研究に再び携わることがないよう、「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(20181月)を結成し、2年余にわたって検証を求める活動を続けてきました。(※添付資料1: 要請書、添付資料2: 活動経過、添付資料17コチラに掲載

 

当会の検証を求める要請に対し、野田亮京都大学研究倫理・安全推進担当副学長(医学系研究科大学院教授)は2018726日、公式面談の席上において「皆さんの要請書を深く受け止める」「過去を変えることはできないが、未来に生かすようにしたい」「未来に生かすということは、現在の問題として捉え、過去の検証をすることも含まれている」「皆さんの言われたことを執行部で検討する」「9月にその結果を会に報告する」と述べられ、918日には野田副学長から「予備調査を開始する」との通知がありました。私たちは、野田副学長の真摯な対応を心から歓迎し、予備調査に必要な関係資料の提出をはじめ全面的な協力を表明しました。野田副学長の言葉にあるように、過去に真正面から向かい、そこから得た教訓を現在および未来に活かすという、これまで成し得なかった学術の府としての歴史的責務が果たされることを期待したからです。

 

ところが、年が明けた201928日、野田副学長から「本調査は実施しない」との通知があり、その理由は「当該学位論文の使用された動物がサルであるということを明確に否定できるほどの科学的合理的理由があるとは言えず、実験報告の捏造・改ざんであるとまで断定できない。」というものでした。(添付資料3: 予備調査結果通知)

当会は、直ちに「学位論文における研究活動上の不正行為に関する調査結果について(201928日通知)に対する異議申し立て」(219日)を書面で行い、学術的根拠を示して誠意ある回答を待ちましたが、野田副学長からは「異議申し立て」に応じない旨の連絡がありました(315日)。またその後、当会の関係資料の情報開示請求(68日)に対して、大学当局から誠意ある対応がなく、不開示もしくは開示されても資料のほとんどが「黒塗り」で判別のつかないものでした。(※添付資料4: 異議申し立て文書、添付資料5: 情報開示請求文書、添付資料6: 開示された黒塗り資料など)

 

以上の経過からもわかるように、この間の大学当局の対応は京都大学の自由の学風にふさわしいものとは言えず、また「軍事研究は行わない」とする基本方針に照らしても到底納得できるものではありません。日本学術会議会長や国立大学協会会長の要職を歴任され、かつ大学当局の最高責任者であり、京都大学を代表する学者でもある貴下が、その見識を問われる学術の問題であるにもかかわらず、このような不誠実・不公正な状況のまま事態を放置されていることを、いったいどう考えておられるのか、率直なご意見をうかがうことができれば幸いです。

 

貴下はまた日本を代表する霊長類学(ゴリラ)研究者として知られ、総長在任中においても専門家として様々な発言をなされてきました。そのような専門家としての立場から、以下の事柄に対する見解をお聞きさせていただきたく存じます。

当会は731部隊軍医将校の学位授与の検証を求める活動を続けているのですが、その背景には、当該軍医将校の学位論文が「さる」ではなく、実は「ヒト」の実験に基づくものではないかという根本的な疑問があるからです。むろん、このような疑問は学術的に解明されなければならず、それはまた霊長類学研究者の果たすべき学問的使命であるはずとの観点から、当会は熊本で開催された第35回日本霊長類学会大会に参加し、好廣真一氏(龍谷大学名誉教授、元ヤクザル調査隊隊長)の「どんな“さる”だったのだろうか?―イヌノミのペスト媒介能カの実験―」の研究発表に同席しました。この研究発表は霊長類学会報告の抄録に掲載され、多くの参加者が関心を示して討論が行われました。貴下は霊長類学研究者の第一人者として、このような研究報告への批判も含め、当該軍医将校の学位論文についてどのような見解をお持ちなのか、この点についてもご意見をうかがえれば幸いです。(※添付資料7:35回日本霊長類学会大会好廣ポスター)

 

以上、総長離任間際の御多忙な時期にこのようなお願いを申し上げることは誠に恐縮ですが、当会の意のあるところをお汲み取りいただき、会見の場を設けていただくことを要請する次第です。

 

なお、勝手ではありますが、ご返事は2020年3月31日までにお願いいたします。

 

 

(以上)


4 日時会場未定  

西山 勝夫(滋賀医科大学名誉教授)          731部隊と京都大学(2)

 

松宮 孝明(立命館大学法科大学院教授)    社会科学的論点から


5回 日時会場未定  

西山 勝夫(滋賀医科大学名誉教授)          731部隊と京都大学(3)

 

諸富健(市民共同法律事務所弁護士)      京都大学の開示文書


連続企画(第3回、2月8日)の案内チラシのダウンロードはコチラ

当日配布資料 記者会見資料抜粋 西山 池内

当日に関する報道はコチラ

署名は終了しました。

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京都大学への要請後の担当副学長との折衝経過と私たちの活動(2019年6月27日)

記者会見資料


役員会(第35回)2022年11月21日

役員会(第34回)2022年8月2日

役員会(第33回)2022年6月9日

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